フォト俳句(152)『股のぞき見てそびえたる雲の峰』 日本三景・天橋立の名物「股のぞき」は龍が天に舞い上がる姿に見えることから「飛龍観」と呼んでいる。何十年ぶりだろうか、モノレールでビューランドに上がると回廊や観覧車などの新しい施設が充実していた。童心にかえって長男の嫁と並んで運気を上げるポーズをとってみた。
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フォト俳句(445)『著莪咲いて落人の里夕明かり』 木漏れ日に照らされて数十万株の花が森を埋め尽くすシャガの群生地。近くには平家の落人が住み着いたとの伝承もある。花は白紫色で個々に見ると、ひっそりとした胡蝶のイメージだが遠望では森全体が源氏の白旗で埋め尽くされたように壮観である。
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フォト俳句(373 )『ゆくゆくはリンゴどっさり植樹かな』 数年前にわが家の庭に地植えしたリンゴの苗木(2本)が順調に育ち、今年一斉に開花して立派な実をつけました。京都の風土で育つのか、先の見えた家主の口に間に合うのかなどの声もありましたが、まずはめでたし、思わずリンゴの歌が口を衝いて出てきます。真っ赤になるまで大...
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フォト俳句(232)『青葉径どよめき走る競べ馬』 上賀茂神社の競べ馬は毎年5月5日に二頭ずつの馬の速さを直線コースで競う。目の前を馬が駆け抜ける一瞬の勝敗にどよめきが走る(選者の評から)。
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フォト俳句(109)『駆馬神事少年騎手の堂々と』 藤森神社は勝運の神として有名で5月5日は他では見られない勇壮な曲乗りの駆馬神事が行われます。命がけで疾走する馬上から妙技が披露され、年少騎手たちの堂々とした姿に温かい拍手が送られます。
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フォト俳句(440)『風音の馬場に走るや桐の花』 上賀茂神社では賀茂祭の前儀として、5月1日の「競馬足汰式」(くらべうまあしぞろえしき)に続いて5月5日には「競馬会の儀」が斎行されます。競駆の行われる馬場の一角には桐の大木がそびえ歴史ある行事を見守っています。キリっと見返る桐の木を目印に、騎手たちは馬上の所作...
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フォト俳句(520)『土手を行くなんじゃもんじゃの花吹雪』 「ナンジャモンジャ」とは風変りな名前ですが、本名は「ヒトツバタゴ」でモクセイ科の植物です。名前の由来は明治神宮外苑にあったこの木が「何の木?」と聞かれているうちにこの名前になったそうです。今年も桜花のように散り際が鮮やかでした。
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フォト俳句(697) 『花梨熟れ愛犬「かりん」また偲ぶ』 花梨(かりん)という名前の柴犬を飼っていましたが、亡くなって3周忌を迎えました。母犬(モモ)とともによく連れて歩いた遊歩道には、かりんの木が毎年立派な実をつけます。この樹を見るたびに犬たちとの記憶が甦るとともに,無常の詩が浮かんでくるのです。 ‟年年歳歳花...
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フォト俳句(344)『万緑のしたたる中の賀茂祭』 賀茂祭(葵祭)は5月15日に行われる上賀茂神社と下鴨神社の例祭で京都の三大祭りの一つです。牛車を中央に絢爛たる衣裳をまとい京の街を練り歩くゆかしい祭です。また当日までに前儀として斎王代女人列御禊神事など7つのお祭や神事が行われます。
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フォト俳句(237)『神山の緑の木々や賀茂祭』 葵祭(古くは賀茂祭と呼ぶ)は上賀茂神社と下鴨神社の祭(5月15日)で京都の三大祭のひとつです。上賀茂神社の神山(こうやま)は円錐形の美しい山で、上賀茂神社の祭神が降臨された山です。
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フォト俳句(416)『能舞台シテは芸妓の春の夢』 能は謡と囃子を伴奏にストーリーが展開する歌舞劇です。 写真は芸妓さんと能舞台というユニークな設定の撮影会の舞台です。ちなみに2023年の京都薪能は6月1日~2日に平安神宮の大極殿前に特設の舞台を設け、篝火が焚かれ、社殿がライトアップされた幻想的な空間で行われる予定...
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フォト俳句(698) 『義太夫のみごとな語り春舞台』 文楽の鑑賞はこの年になっての初経験。人形遣いもさることながら、より感銘を受けたのは語り手の熱のこもった演技力だ。人形は物語を視覚的に表現し、語りは声で表現するものだと思っていたが、義太夫の語りをまじかで視聴すると、その全身全霊を傾けた表情の迫力には心底魅了...
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フォト俳句(345)『古池の尾ふりダンスや蝌蚪の群れ』 ”♪ おたまじゃくしは 蛙の子 なまずのまごでは ないわいな それがなにより 証拠には やがて手が出る 足が出る”
懐かしい童謡ですが、音符は確かにオタマジャクシに似ていますね。
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フォト俳句(549) 『三味線の音に包まれ藍浴衣』 涼やかな浴衣姿は宮川町の舞妓・小晶さんです。2023年夏頃に襟替えの予定で、芸妓としても人気はますます高まることでしょう。
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フォト俳句(621 ) 『利休忌の利休の庭を過(よぎ)る風』 千利休は織豊期の茶人で千家流茶の湯の開祖。織田信長・豊臣秀吉に仕えて茶頭として活躍し、秀吉の側近として発言力を持っようになりました。しかし大徳寺の三門の楼上の木像の件で、秀吉に対して不敬不遜の行為ありと責められ自刃しました。利休ゆかりの庭にふれるとき、その...
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フォト俳句(700) 『戦勝の碇に初音大将軍八神社』 京都市上京区にある大将軍八神社には本殿の北側に日ロ戦争の戦勝を祝した巨大な碇が奉納されています。さらに神社の宝物館で碇を積んだ珍しい宝船をみせてもらっているときに、窓越しに鶯の鳴き声が聞こえたのでした。
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フォト俳句(699) 『だるま寺寝釈迦に春の日が差して』 京都市上京区のだるま寺(正式名・法輪寺)には等身大の金箔寝釈迦木像があります。境内の至る所に転ばぬダルマたちが所せましと立ち並んでいる中で一人、寝釈迦のお姿がいかにもユーモラスな感じを受けるのでした。
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フォト俳句(696) 『二羽寄って明日の話寒雀』 わが家の庭は知らぬ間に鳥の巣ができたりして、鳥たちのお宿のようです。日本昔話には舌きり雀の話もでてきますが、柿の木にとまった雀が二羽、何やら話し込んでいます。「おじいさん、おばあさん昔話はやめて前向きに生きましょうよ」と。
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フォト俳句(218)『我が墓地にたんぽぽ咲いて黄泉遠し』 青く雄大な日本海を眺め渡せる京丹後市間人(たいざ)の公園墓地。わが眠る奥つ城にと確保した区画には春になるとたんぽぽがにっこりとほほ笑んでくれる。名前のひびきも可愛いい花だが、まだお迎えは早いよと応えることにしている。
"墓石なき我が奥つ城や春の海" の入選句も...
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フォト俳句(62)『墓石なき我が奥つ城や春の海』 「間人ガニ」の方に興味を持たれる方が多いのですが、聖徳太子の母君・間人皇后のいわれもある土地。日本海を見下ろす高台に墓地も手配済、間人の街は海の幸山の幸が桜に包まれています。
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