京都府立植物園は、本数は150本ながら北野天満宮をしのぐ60もの品種の梅が植わっています。花の色や付き方、枝振りなどに注目して比べてみるのも楽しいのではないでしょうか。

日本最大級の植物園である京都府立植物園には、北東部に250品種600本の「つばき園」があります。古くからある品種から、最近作出された品種までが展示されています。毎年月下旬にはツバキの切り花を展示する「つばき展」も行われます

蝋のような梅という意味で蝋梅（ロウバイ）といいます。梅に交じって植えられることが多く、梅と間違われることも多いですが、クスノキ目で梅とはかなり遠縁の花です

京都御苑の梅林の南側にある出水の小川では、素芯蝋梅（ソシンロウバイ）が咲きます。まだ小さな木ですが、多くの花を付けて濃厚な芳香をふりまきます。児童公園では、蝋梅（ロウバイ）が見られます。

下鴨神社の御手洗川横にある紅梅は「光琳の梅」と称されます。尾形光琳の代表作として知られる「紅白梅図屏風」の紅梅は、この梅をモデルとして描かれたと伝えられています

最近人気急上昇中の河津桜は街中でもよく見かけるようになりました。中でも一条戻り橋の河津桜は、早咲きの桜として開花時は毎年新聞にも掲載されるほどです

市民憩の場である京都御苑には南西部に約200本の梅林があります。戦後に京都各地の神社から梅を集めたのがはじまりです。梅林以外にも近くの出水の小川や出水付近をはじめ、苑内各所で梅が咲きます

「花」と言えば梅を指した時代に日本の中心だった奈良。城内で盆梅展が開催される郡山城、菅原道真縁の菅原天満宮など、奈良の梅を紹介します

桜と同じ時期に開花するボケの花。低木のため、上は桜の花、下はボケの花で周囲を彩ります。ボケという残念な名称の由来については諸説あり、木瓜（もけ）or木瓜（ぼっくわ）が転訛してとわれます

50品種1,500本を誇る北野天満宮では、早咲きの梅が年明け前から境内を彩りはじめます。絵馬殿前の寒紅梅や老松社前の雲龍梅などが、早々と京の都に春を告げます

2月中旬から4月中旬まで本堂で「椿展」が開催される浄安寺。もともと浄安寺椿という、門外不出の椿を擁した寺でしたが、今の住職の奥さんがたった一人で40年かけて日本中から椿を譲り受け、名だたる椿の名所を作り上げました。狭い境内を彩る100種をはるかに超える椿は必見。椿...

宇治や八幡の梅スポットを紹介します。有名スポットや梅林などはありませんが、宇治市立の植物公園や、八幡市立の松花堂庭園などで梅が見られます

毎年4月初めに「つばき展」が開催される椿の名所である松花堂庭園。お茶室や竹林をバックに美しい椿が映えます。茶花の代表である椿が園内を彩ります

京都には四季を通じて様々な花の名所がありますが、水仙の名所というのはあまり聞きません。宇治にある恵心院は数少ない京都における水仙を楽しめる寺社です。宇治市植物公園の白や黄色のスイセンも見事です

源氏物語にも登場する椿には、源氏物語にちなんだ品種もあります。さわらびの道では、光源氏や源氏車といった品種を見ることができます

四季を通じて花が美しいお寺である宇治の恵心院では、晩秋から春のかけて様々な品種の椿が順次開花します。晩秋の太郎冠者（関西では有楽とも）からはじまり、春の乙女まで長く楽しむことができます。

晩秋から冬にかけてかわいらしい赤い実をつける南天。お正月飾りの定番でもあります。 冬には、京都郊外では赤い実に真っ白な雪がふりつもった景色も見ることができます。

同じく赤い実をつける庭木には千両や万両もありますが、もっともたわわに実を付けるのが南天。こぼれおちそうなくらいの実を付けて冬の参道や庭を彩ります。かわいらしい花が咲くのは6～7月頃です

サクラやモミジ、イチョウなどの紅葉が境内を彩ります。五重塔をバックにした紅葉が定番の構図です。毎年秋にはライトアップだけではなく、宝物館や五重塔の特別公開も行われるので、あわせて拝観できます 11/21なら弘法市も開催されます

有名な「さわらびの道」や「あじろぎの道」と比べると知名度は劣りますが、宇治川右岸の「朝霧通」もなかなかのものです。橋寺、朝霧橋、恵心院など紅葉スポットが並び、道のあちこちを美しい紅葉が彩りますます