京都最初の禅寺である建仁寺は、祇園のど真ん中にありながら広大な敷地に14もの塔頭が建ち並んでいます。今や建仁寺の顔ともいうべき方丈の潮音庭は、2005年に北山安夫によって作庭された新しい庭園です 普段非公開の塔頭が特別公開されることもあるので事前に要チェックです

９月下旬から11月上旬にかけて日本中を彩るコスモス。その名称から、外来種であることは誰もが知るところですが、これほど日本の景色に定着した花も珍しいでしょう。京都でも郊外を中心に見どころはたくさんあります

「貴船菊」ともいいます。 参道脇でみかけることが多い花です。庭園でも決して主役とはなりませんが、脇役として白と紅、ピンクの花で彩りを加えます。 実は「菊」とは同じ被子植物であはるもののかなり遠縁で、見た目や花の付き方が似ているコスモス（キク科）とは全く異なり...

秋＋草＝萩。秋は萩の季節です。赤や紫、ピンク、白などの花が山野や庭園を彩ります。「秋の七草」の一員であり、「ささやかな秋」を感じさせてくれる素敵な花です

京都でも最も有名な萩の名所である梨木神社。狭い境内は500株の萩で一面覆われます。参道では、両側から覆いかぶさるように萩が咲き、拝殿の周辺はたくさんの萩が見事です 毎年9月下旬には「萩まつり」も開催され、境内の萩には献詠された短冊がつるされます

原産地の中国では国花とされるほど愛されてきた花です。大きく豪華な花は、「百花の王」と呼ばれるにふさわしい立派なものです。赤・白・紫・黄と多彩な品種が目を楽しませてくれます。特に建仁寺の法堂の周囲を色とりどりに埋め尽くす牡丹は圧巻です 冬に咲く寒牡丹もあわせて...

秋＋草＝萩。秋は萩の季節です。赤や紫、ピンク、白などの花が山野や庭園を彩ります。「秋の七草」の一員であり、「ささやかな秋」を感じさせてくれる素敵な花です

最も暑い時期に見頃を迎えるムクゲ。お隣韓国では国花とされており、日本における菊や桜のような扱いを受けています

蓮と言えば池ですが、池がなくても鉢を使えばどこでも咲かせることができます。大蓮寺は狭い境内を埋め尽くすように50品種近くの蓮がずらりと並びます。鉢が表に出るのは夏だけですが、裏では年間を通して育てられています

平安神宮神苑では順次たくさんの花が開花しますが、中でも初夏から初秋まで長期間楽しむことができるのがスイレンです。

今日から七月がスタート。京都人にとってこの月は特別な一か月である。もちろん、祇園祭が始まるからである。七月の京都は祇園祭一色に染まる。千年の長きにわたり続いている祇園祭に、京都人としての誇りを感じずにいられない

穴場スポットとして知る人ぞ知る智積院のあじさい苑。ちょっとわかりにくい位置にありますが、日中は随時無料で拝観できるので、日の長いこの季節は早朝や夕暮れに楽しむのに最適です 同時にサツキや桔梗、蓮なども順次開花するので、一緒に楽しめてお得です

毎年6/15に紫陽花祭が斎行される3,500株の藤森神社。京都市内でも善峯寺に次ぐ規模です。今や「紫陽花の宮」とまで言われますが、実は花菖蒲園を作りたかったそうですが、土壌の関係で紫陽花苑に変更したとか

キキョウを図案化した紋は晴明桔梗紋とも言われます。陰陽道で魔除けの呪符として使われる五芒星と同じもので、安倍晴明が紋として使用し、キキョウ自体も魔除けのシンボルとして扱われることもあります

八重や一重の様々な品種の花が美しいムクゲの花。夏の花ですが、早い花は6月から咲き始めます。一日花でありながら、開花期間が長いのもムクゲの魅力です。

アジサイと同時期に梅雨空の下で見頃を迎える半夏生。満開の頃は庭園の水辺が白く染まり、アジサイを凌いで主役を張ることもあります

京都でヤマブキといえば、松尾大社。3,000株もの花が一ノ井川の両岸を黄色く染め上げる景色は圧巻です。毎年4/10～5/5には「山吹まつり」が開催されます

ヤマブキと言えば八重のものを思い浮かべることが多いですが、原種に近い一重のヤマブキも魅力的です。桜で知られる原谷苑では、上を八重紅枝垂桜がピンクに、下を一重のヤマブキが黄色に彩り、鮮やかな花の競演を楽しむことができます

「山吹色」の語源となった花。「やまぶ＋黄色」と思っていた人も少なくないのではないでしょうか。庭園ではよく見かける花ですが、1.2万株ものヤマブキが川沿いを埋め尽くす玉川堤は圧巻です。古今集の時代から代表的なヤマブキの歌枕として知られました

4月末にたった5日間だけ公開される鳥羽水環境保全センターの藤は必見です。全長120ｍの「藤の回廊」や、藤棚の下でゆっくりくつろげる「グリーンアドベンチャー」などすごい藤が盛りだくさんです。観光客には知られていない、隠れた名所です