フォト俳句(776 ) 『我が狭庭われもわれもと木の芽吹く』 わが家の庭には、春先になると雑草のスピードに負けじとばかり、バラの花や柿の木の新芽がイキイキと競いあって、おしくらまんじゅうのようです。
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フォト俳句(775) 『桜吹雪に追わるるごとく船進む』 京都市内を流れる鴨東運河には南禅寺から夷川ダムを往復する「十石舟」が期間限定で運航しています。疏水の航路にあたる沿道は桜の時期は、花吹雪が風に煽られて迫力のある情景を楽しむことができます。
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フォト俳句(774) 『花の雲塔に添うなり真如堂』 真如堂は桜と紅葉の名所の一つですが、春は境内の三重塔と満開の桜、その華やぐ美しさと取り合わせに心惹かれます。
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フォト俳句(773) 『川風に動かざりけり花筏』 銀閣寺にほど近い琵琶湖疏水の分線の片隅に、絨毯(じゅうたん)を敷いたような花筏が現われて人気でした。 東山の遠景、桜木の中景、花筏の近景と三者のコントラストに静と動の美が映し出されていました。
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フォト俳句(772) 『ネモフィラや青き瞳に魅せられて』 「ネモフィラ」 は淡いブルーの花です。 その美しさを人の瞳にたとえ、英名では「Baby blue eyes(赤ちゃんの青い瞳)」と呼んでいます。 黄色いチューリップとの共演が美しく心を和ませてくれます。
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フォト俳句(431) 『飛梅や君の香りを胸に抱き』 京都の北野天満宮や菅大臣神社などには「飛梅」の樹木があります。” 東風(こち)吹かば匂いおこよ梅の花 主なしとて春な忘れそ” 梅の花が道真を慕ってはるばる大宰府まで飛んだという伝説は有名です。
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フォト俳句(771) 『春の雲流れるを見て旅支度』 暖かいシーズンの訪れとともに旅心を誘われる。でも昨今の地震の被害に遭われた方々のことを思うと、自粛しなければ、でも知らない町を歩きたい。違う空気を吸ってみたい。
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フォト俳句(770) 『網代笠托鉢僧に春の影』 京の街中で深々と頭を垂れる僧侶の姿。修行を終えて埼玉から京都まで28日間、托鉢をしながら歩いて帰ったという僧侶のエピソードが頭に浮かぶ。禅の心に明るい光がさしているようだ。
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フォト俳句(768 ) 『眼白鳴く光の朝よ木瓜の花』 わが家の庭にはいろいろな野鳥が飛来して、それぞれ異なったさえずりを聞かせてくれます。眼白はチーチチーと声を刻みます。でも若い眼白(メジロ)が木瓜(ボケ)の花を好むのは、なんとなくユーモラスですね。
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フォト俳句(769) 『鶯の初音つたなく春告げて』 今年は鶯の声を聴ける期間が、特に短かったように思うのですが、天候異変のせいでしょうか。首を傾げた可愛い姿は私のとらのこの写真です。鶯は声は聴かせても、姿は容易に見せてくれないですものね。
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フォト俳句(767) 『舟遊び渉成園の水温む』 東本願寺の飛び地境内の庭園・渉成園の「印月池」を船で周遊する体験を得た。6人乗りの舟で源融の供養塔に近づいたり、平素とは一味違った庭園の景観を楽しむことができた。
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フォト俳句(766) 『落ちざまの一枚ごとの椿かな』 どこを向いても桜の花盛りの中で「五色八重散り椿」が絨毯を敷いたような華麗な姿を見せている。「椿寺」の名前で親しまれている地蔵院は、いまが見ごろ。薄桃色、白、赤、絞りなどに咲き分けるこの椿は、花ごと落ちずに花びらが一枚づつ散るのが特徴である。
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フォト俳句(29)『春宵の花灯路を人力車』 「狐の嫁入り巡行」は幻想的な行列として観光客に人気だったが、今年で見納めになる。白無垢、綿帽子、狐の面を付けて人力車に乗った狐のお嫁さん姿のパレード。巡行ルートは大谷祖廟前から高台寺まで、東山花灯路が終了後も継続してきたが今年で最後となる。実施期間は4月3...
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フォト俳句(765 ) 『淡雪や砂浜近き我が家跡』 私の郷里・京都府の丹後町間人(たいざ)は聖徳太子の母君・間人皇后ゆかりの地とされ、浜辺には母子像が建立されており、往時を偲ばせています。高校生活3年間の夏は、浜辺に最も近い位置にあった我が家から毎日のように水着姿で海水浴を楽しんだものでした。
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フォト俳句(764 ) 『鬼の豆受けし帽子やVサイン』 いつの頃からか、豆まきの豆拾いを帽子でトライするのが習わしとなりました。帽子を受け皿に掲げると、時には意識的に狙って投げてくださる方もあります。見事にストライクインの時はVサインで感謝を表します。でも豆のキャッチングとフォトショットの両立は難しいですね。
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フォト俳句(763 ) 『橘の囲みて春の手水鉢』 右近橘(うこんのたちばな)は、京都御所の内裏にある紫宸殿正面の階段から見て右にある橘の樹で、左近桜と対になっています。橘を植えるのは、その葉が寒暖の別なく常に生い茂り栄えることから、縁起の良い長寿の樹として珍重されているからです。今年は上賀茂神社の手水鉢に...
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フォト俳句(762 ) 『胸に置く若紫を初詣』 上賀茂神社の摂社・片山御子神社(片岡社)は賀茂別雷大神の母である玉依比売命(たまよりひめのみこと)を祀っている。 恋愛成就、子授け、安産にご利益のあるパワースポットとして人気があるが 源氏物語の作者・紫式部がお参りしたことでも知られている。
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フォト俳句(96)『かざしぐさ気取るや沢の鳥一羽』 上賀茂神社の摂社・大田神社のカキツバタ(国の天然記念物)有名です。大田の沢に飛来した青鷺が双葉葵ならぬ杜若をかざした姿のようです。
「注」かざしぐさ(挿頭草)=賀茂社の祭にかざすことから、双葉葵の異名。
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フォト俳句(761) 『まぼろしの蟹の漁港や船五隻』 水揚げされる間人がには「幻のかに」と呼ばれ、希少価値が高い。絹のように滑らかな弾力と繊細さが特徴。凝縮された旨味が口に入ると上品な甘みとなり、のどごしの後も十分余韻が楽しめる。
活蟹料理の献立は蟹刺し、蟹味噌、蟹しゃぶ、蟹鍋、雑炊三昧など。
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フォト俳句(760 ) 『白寿へと欲張りの護符だるま寺』 だるまのモデルは、禅宗の始祖である達磨大師。手足がないのは座禅を組んだ姿を表している。
その姿から、何度倒れても起き上がる「七転び八起き」や「災い転じて福となす」の言葉を表すシンボルとされ、縁起物として親しまれている。願い事を一つだけ書いた護符を達磨に貼ると...
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