菅原道真の忠僕･武部源蔵邸跡と伝わる場所が京北町の芹生にある。武部源蔵は、「忠臣蔵」「義経千本桜｣と並ぶ日本三大歌舞伎の「菅原伝授手習鑑」にも登場する人物で道真の筆法の秘技を受け継ぐ唯一の弟子であった。彼は当地で寺子屋を開いていた。物語は平安時代に菅原道真が藤原時平の謀略により太宰府に流された時に彼が道真の子を匿っていたのだ。 ある日、居所を知った時平側が道真の子の首を要求する。追い込まれた源蔵は別の子の首を差し出したところ、使者は「道真の子の首に相違ない｣と引き上げた。実は首を打たれた子は使者の実の子だったのだ。ひそかに道真に恩義を感じる使者はわが子を初めから身代わりにする覚悟で寺子屋に預けていたという筋書。身代わりとなった実子を野辺送りするシーンは悲しみを詩情で包む名舞台である. なお他にも名場面の舞台がある。 ①道明寺天満宮（丞相名残りの段の舞台）・・近鉄「道明寺駅」から3分。 ②佐太天神宮（三つ子の父・白太夫が、菅相から預かる下屋敷の所在地として作中に登場する佐太村・・京阪バス「仁和寺」から徒歩10分。

うっそうとした森の中にある。

歌碑　゛菅原のすりおく墨のいつまでも硯の水のつきぬかぎりは”