暁天講座【知恩院編】 ~京都の夏の風物詩
京都では、夏の早朝に著名人や僧侶を招いての講演会である「暁天講座」があちこちで行われます。今回は知恩院で行われる暁天講座に参加しました。50年を越える歴史で初めて講師が来ない、という大珍事が起こりましたが、代役により無事(?)終了しました。終了後には芋粥の接待もあります 取材日は2018年7月27日
Update Date : 2018-07-27 09:46:54
Author : ✎ MKタクシー


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暁天講座
2018年のスケジュール
  • 7月27日(金) 『明治150年に幕末維新を語る』 歴史家・国際日本文化研究センター准教授 磯田 道史
  • 7月28日(土) 『歴史文化からみた日本の女性』 昭和女子大学 理事長・総長 坂東 眞理子
  • 7月29日(日)←台風接近のため中止が発表済 『噺家のルーツは京都から』 噺家 桂 文我
  • 7月30日(月) 『幸せを感じる最も簡単な方法とは?』 京都文教学園学園長・京都文教大学学長 平岡 聡
  • 7月31日(火) 7月31日 暁天講座 『さきが見える人みえない人 真の幸福・・・・・菩提』 総本山知恩院布教師会会長  中村 晃和
  • 7月27日~31日 第52回暁天講座 | 総本山知恩院

    知恩院
    35.00585743877631
    135.78347337011292
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    35.00585743877631,135.78347337011292,0,0,0


    御影堂
    本来の会場は御影堂ですが、あと2年間は工事中のため、法然上人御堂(集会堂)で行われます
    OpenMatome
    会場の入口です。建物内は法要も行われるため撮影禁止です なので会場内の写真はありません。中は御影堂工事期間中のみの仮設ではありますが、畳が広がり椅子はありません。少なくともこの日はほぼ満員状態で開始直前に入場したため隅っこでしか見られませんでした。500人程度来ていたそうです
    OpenMatome
    入口ではうちわをもらえます。早朝とはいえ27度/湿度70%程度と蒸し暑く、もちろん建物内には空調はありません。うちわを配ってもらえるのは大変ありがたいです
    OpenMatome
    暁天講座
    いよいよ6時から7時まで暁天講座が始まったのですが、いきなり衝撃の報告が この日は歴史家の磯田道史氏による『明治150年に幕末維新を語る』の予定だったのですが、まだ到着していないとのこと。しかも携帯にも連絡がつかない状態だと。堂内がざわつくなか、とりあえず代役として知恩院執事長の北川一有師(93歳)が講話をはじめました
    仏教と明治維新
    仏教にとって明治維新は不幸なできごとという側面が大きいです。明治新政府によって行われた廃仏稀釈により、長らく共存してきた仏教と神道は分断され、神道は国家神道として再構築され、仏教は弾圧を受けました 京都ではそれほど致命的な被害はありませんでしたが、奈良ではかなり強力に推し進められ、興福寺は壊滅的な打撃を受け、五重塔は売りに出されて危うく倒されるところでしたし、貴重な経典は包み紙として使われるありさまでした
    司馬遼太郎と知恩院
    今から51年前に当時の執事長の発案で暁天講座を始めることになり、私がその準備を取り仕切ることになりました。以来、毎年行ってきたのですが、講師が遅刻するというのは今回は初めてです(笑)。同じころに「おてつぎ文化講座」というのを始め、講師として当時「竜馬が行く」などで飛ぶ鳥を落とす勢いだった司馬遼太郎を呼ぶことになりました 司馬遼太郎が卒業した上宮中学校は、浄土宗教校大阪校がもとという縁があり、在学当時の校長を通じて依頼したところ「知恩院には恩がある」と快諾してもらえました。どんな恩があったのかというと、司馬遼太郎は復員後に新聞社に入社し、最初に京都の宗教担当に配属されました。当時は終戦後の混乱期で食うや食わずという状態のなか、先輩に「知恩院に行ったらうどんを食わせてもらえるぞ」と教えてもらい、せっせと知恩院に通っていたということです 司馬遼太郎によると、明治維新から終戦までは「期待の時代」であったということです。自分は凄いんだ、とのぼせ上がった人間が最終的に世界中を相手に戦い破滅した、ということです 私も戦争では招集され、戦車部隊に配属されました。配属場所は違うものの、司馬遼太郎と同じ戦車を扱っており、「あれじゃ戦争に負けて当然やね」と話したものです
    なぜこのような時代になったのか
    今の日本は命を粗末にするおかしな時代です。テレビをつけたら信じられないようなニュースが毎日のように流れてきます。こんなことになったのも、戦争の過ちの総括をしてこなかったからです。8/15まで天皇陛下万歳と言っていたのが、8/16から民主主義へと急に変わりました。しかし政治、経済、教育のいずれもきちんと総括しないまま今に至っています 司馬遼太郎と最後に会ったとき、自分は小説を書くのを辞め、これからのこの国のために遺言を書いているつもりだ、と言っていました。子供たちに向けて書いた「21世紀に生きる君たちへ」という文章を一度読んでみてください。どんなに科学が進歩しても、信仰がなけらば社会はよくならないということが書かれています 今日は全く何の準備もしていなかったので、この辺で話しを終わらせてもらいます
    芋粥接待
    講話が終了すると、お待ちかねの芋粥接待です。御影堂前の売店「泰平亭」へと移動します なおようやく到着した磯田先生が左手だけ写っています。文字通り平身低頭して謝っています。個人的には執事長の講話もユーモアもありなかなか良かったので、そんなに気にはなりませんが、少なからぬ人がわざわざ磯田先生の話しを聞きに朝6時に知恩院まで来ており、本人の前では何も言わないものの、御立腹の方もけっこういました
    OpenMatome
    これが芋粥です。見た目のとおり、サツマイモが入った粥で、わずかに塩味がするだけです。ちょっと味が薄いので、机に置いてある梅干しを入れるとちょうどいい感じになりました 多分なんの変哲もない普通の粥なのですが、なんとなくおいしく感じます
    OpenMatome
    全体に平均年齢はかなり高めで年金生活者が中心のようです。わずかながら子供の姿もありました
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    終了時間は7時(この日はアクシデントもあり6:50)なので、出勤前でも余裕で行けました
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