私の住む家の近くには琵琶湖があるので、釣りに誘われる事がよくあります。しかし、私はその誘いに乗る事は決してありません。それは、昔私に降りかかった恐ろしい事件が、未だに頭から離れないからです。今日は、その恐ろしい事件の顛末をお話しましょう 小学生時代のある日のこと、私は友人と友人のお父さんと一緒に、川にハゼ釣りに出かけました。 現場に到着し、釣りを始めて３０分経過。 友人と友人のお父さんにはアタリは来るものの、まだ１匹の釣果もなし。 対して私はというと、未だにアタリすら来ない始末 おかしい、こんなはずでは無い！そう思いつつ１時間経過。それでも一向にアタリが来ない私。それに対し、私の友人はようやく１匹釣れたようで、大はしゃぎしています ふっ、この私にアタリが来ないなんて、ここには魚がいないに違いない！ そう思い、場所を移動しようと竿を引き上げた途端、さっきまで釣り糸を垂らしていた辺りに魚の影が…これって魚にバカにされてる？ 怒りを胸に秘め、リベンジを誓い、新たな釣り場を探す私。 あの辺りの水辺がいいかな？ そう思って友人と友人のお父さんの後ろを通り、場所を移動しようとした瞬間！悲劇は起こりました 悲劇から１時間後。私は病院の一室で、お医者さんと看護婦さんに囲まれて、大笑いされていました 「いや～、私も長年医者をやってるけれどもねぇ、こんなに見事に【釣られた】のは君が初めてだよ（笑）」 私が後ろを通ろうとした時、友人のお父さんは釣竿を振る体制に入っていました。うなる釣り針！ その釣り針は水に落ちる事無く、私の下唇に突き刺さったのでした 手や足に引っかかる事はよくあるそうですが、よりによって唇なんて…その日以降、私が二度と釣竿を握る事が無かったのは言うまでもありません

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