私は本が「苦手」です。その理由はクリスマスにあります。 私の家には毎年クリスマスになるとサンタクロースがやってきて、枕元にプレゼントを届けてくれました。子どもにとっては年に一度の特別なイベントで、喜びそうなものと言えば、流行のおもちゃ・ゲームといった遊び道具だと思いますが、私の家に来るサンタクロースは毎年本をプレゼントしてくれました。 「何で毎年本やねん…」と突っ込んでしまいそうになる恒例のプレゼントに対して、私は読まないという行動にでました。そうしていると本を読むことが自分の中で苦になっていきました。

そんなこんなで勉強よりはスポーツを好み、女子ながら小学校３年生から地域のソフトボールクラブに所属していましたが、卒業を前にクラブを止めようか迷っていました。ちょうどそのころサンタクロースは私に一冊の本をプレゼントしてくれました。主人公は野球のチームに所属している小学生の男の子。現状に悩む彼に対して仲間との接し方・目標に向かってみんなで頑張ることが大切なことだと書かれていました。 「…これって今の私に必要なことやん！」この時初めてサンタクロースに感謝しました。 それまで本はおもしろくないものだと思っていましたが、自分に多くのことを教えてくれるものだと気付きました。

それをきっかけに本が「嫌い」から「苦手」に変わりました。 まだ「好き」にはなれませんが、勉強を兼ねてこつこつ読むようにしています。 サンタクロースって子供のことをちゃんと見てくれているんですね。 でも自分がサンタクロースになる日が来たらたまにはおもちゃもプレゼントするサンタクロースになりたいです。

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