正露丸は1902年に発売し100年以上の歴史がある。 直近の新型薬は1966年に発売した「セイロガン糖衣」だった。 正露丸シリーズとして一般用医薬品（大衆薬）の下痢止め薬でトップシェアを誇る。

・51年ぶりに主力の下痢止め薬「正露丸」の新型薬「正露丸クイックＣ」を発表。 ・服用後すぐに胃で溶けやすい液体カプセルタイプ。 においを抑えた点が特長で価格は16カプセル入り税別1000円。 ・下痢止めの大衆薬市場は大型商品が乏しく110億円前後で停滞している。 購入層の高齢化に加え、プライベートブランド（ＰＢ）など低価格の競合品も台頭。 正露丸シリーズの国内売上高は38億円前後で伸び悩んでいた。

「車両用クレベリン」として2012年１月上旬に販売を始める。 大幸薬品がウイルス・菌の除去や消臭効果を持つとされる二酸化塩素を主成分とする「クレベリン」のカートリッジを供給。 デンソーが開発したクレベリン発生機にセットして使う。 無人の車内に設置し、スイッチを入れれば約15分間で車内を除菌・消臭できる。 主に自動車の点検やメンテナンスなどを手掛けるディーラー向けに年間で発生機約3000台、カートリッジ約40万本の販売を目指す。 発生機の価格は未定で、カートリッジの希望小売価格は１本当たり税抜き1200円。

家庭用殺虫剤大手のアース製薬は発行済み株式総数の5.78％を出資。 大幸薬品が得意とするウイルス除去や除菌など感染症予防技術を活用して新市場を創出する。 国内の家庭用殺虫剤市場で５割を超すシェアを持つアース製薬は、大幸薬品の二酸化塩素関連技術を高く評価。 ウイルス除去や除菌だけでなく、蚊が寄ってこない効果など新しい用途開発の可能性を探る。 人や蚊などが媒介する様々なウイルス感染症への対策を強化する機運が国内外で高まっている。大幸薬品はウイルス除去や除菌に効果がある二酸化塩素の液体濃度を長期間一定に保つことができる独自技術を持つ。 この技術を活用した除菌製品「クレベリン」を販売している。

アース製薬と共同開発した「クレベリン　トイレの消臭除菌剤」を発表。 日用品の知見があるアース製薬が、大幸薬品が持つ二酸化塩素の特許技術を活用して開発した。 ３月に発売し、2017年に１億円の売上高をめざす。 トイレのアンモニア臭は空気中の菌が尿素と反応して発生する。 従来の消臭芳香剤はアンモニア臭を芳香成分で包み込む仕組みだったが、新製品は二酸化塩素で菌を除去してアンモニア臭の発生を防止する。 二酸化塩素は自ら揮散する性質があり、空気の流れがなくても空間を除菌できる仕組み。 100グラムで使用期間の目安は約２カ月。 店頭想定価格は１千円前後になる。

アース製薬のグループ企業であるジョンソントレーディング株式会社との共同開発製品『ジョイペットｘクレベリン ペットまわりの空間除菌・消臭ゲル』と『ジョイペットｘクレベリン ペットまわりの除菌・消臭スプレー』の2製品を2017年3月1日（水）に新発売（発売元：ジョンソントレーディング株式会社）する。 ペットのいる家庭に向けた二酸化塩素を主成分とする除菌消臭剤。 ペットと室内で快適に暮らしていく上で気になるのは抜け毛やニオイですが、それ以外にもウイルスや菌なども気にされているペットオーナーが多い。 ペット用トイレが室内にある家庭も多く、除菌は大きなテーマとなっている。 本製品はペットによる部屋のウイルス・菌・ニオイを除去する。

大幸薬品とドウシシャは共同で「製薬会社の健康家電」と銘打った「二酸化塩素で空間除菌する加湿器」発表した。 「クレベリン LED搭載 kamomeハイブリッド式加湿器 KKHQ-651C」 「クレベリン LED搭載 mood超音波式加湿器 KMWQ-301C」 の2製品。

特許登録番号：特許第3110724号 二酸化塩素ガス溶存液(スプレータイプ)の場合。 従来の方法では、二酸化塩素ガス濃度は時間経過と共に減少してしまい、濃度を一定化させることが不可能だった。 特許技術により、二酸化塩素ガス濃度の3年間以上の安定化を実現した。

LEDから発せられる光を、二酸化塩素発生剤「クレベリン LED カートリッジ」に照射することで、二酸化塩素が発生する。 ウイルス除去・除菌・消臭等の働きを持つ二酸化塩素を発生させることができる、小型の二酸化塩素発生装置。

・2002年：SARS（重症急性呼吸器症候群） 9ヶ月で患者数8093人、774人が死亡 ・2009年：新型インフルエンザ（A／H1N1）の大流行 世界の214カ国・地域で感染を確認、1万8449人の死亡者（WHO、2010年8月1日時点）

2009年新型インフルエンザの世界的流行（Pandemic 2009H1N1）とは、2009年春頃から2010年3月にかけ、豚由来インフルエンザである A(H1N1)pdm09型インフルエンザウイルス の人への感染が、世界的に流行した事象である。 CDCによるインフルエンザ・パンデミック重度指数（PSI）においては、カテゴリー1に分類されるパンデミックである。 現在では、このインフルエンザに対するワクチンは既に完成している。

日本では2009年5月9日に成田空港での検疫でカナダの交流事業から帰国した高校生ら3人の感染が初めて確認された。 5月16日には国内で初めての感染が確認され、その後兵庫県や大阪府の高校生を中心に急速に感染が拡大した。 当初は感染症予防法第6条第7項の「新型インフルエンザ等感染症」の一つに該当すると見なされ、感染者は強制入院の対象となったが、2009年6月19日に厚生労働省がこの方針を変更し、季節性インフルエンザとほぼ同様の扱いとなっている。 また、同年7月24日からは感染者数の全数把握を中止し、クラスターサーベイランスに移行した。 2010年11月3日現在、日本では203人が新型インフルエンザにより死亡としたと発表されている。 これらの死者は、ぜんそくや糖尿病などの基礎疾患（持病）を持っている者が多かった。

二酸化塩素除菌消臭製品は、角川SSC新書「H5N1型ウイルス襲来 新型インフルエンザから家族を守れ！（著者：国立感染症研究所研究員 岡田晴恵）初版2007/11」の中でも、新型インフルエンザ・パンデミック（大流行）時の対策ツールの一つとして紹介されている。 同書によると、二酸化塩素ガスの殺菌効果は科学的に証明されており、新型インフルエンザウイルスを含め、ウイルスを不活性化する力があるという。 ●著者略歴 岡田/晴恵 共立薬科大学薬学部大学院修士課程修了。順天堂大学医学部大学院博士課程中退。ドイツマールブルク大学医学部ウイルス学研究所留学。国立感染症研究所ウイルス第3部研究員。医学博士。