松原通から北を望む。 この突き当たりが不明門通の始まり。 烏丸通のひとつ東なので、車屋町通と同じ通りに当たる。

この門から不明門通は始まる。 今は閉まっているが時間外なだけで、普段は開いており、決して開けずの門ではない。かつては「常に鎖して開かず」という時代もあり、そのときに不明門通という名前になったらしい。 江戸時代には「因幡堂突抜通」や「薬師突抜通」とも称したらしいが、いずれにしろ稲葉薬師にちなんだ名称である。

三如来の一つを有する因幡薬師こと平等寺。 残りの二つは、善光寺の阿弥陀如来、清凉寺の釈迦如来という超ビッグネーム。

不明門通から東へ延びる路地

この辺りは本願寺の門前。仏具屋が並ぶが、ここはまんまの「仏具屋町」を名乗る

京都の地図を見て誰もが不思議に感じるのが、東西本願寺前の大きな道の迂回。 東本願寺の大遠忌時の混雑をさばくために迂回して空間を確保しているのですが、おかげで不明門通は烏丸通に吸収されています。

さらに南の京都駅方面へ向かうと、旅館街に。 このあたりは修学旅行生御用達の旅館がずらりと並ぶ。

春秋の朝にはタクシーがずらりと並ぶ光景も今や風物詩。

塩小路通で不明門通は短い生涯を終わる

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