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フォト俳句( 710 ) 『春光や舞台ゆかりの寺子屋跡』
人形浄瑠璃・文楽の「菅原伝授手習鑑」(すがわらでんじゅてならいかがみ)の寺子屋の段の舞台となる芹生(せりょう)の里を訪ねた。貴船から山あいの細い道を車で芹生へ向かうと、灰屋川に架かる「寺子屋橋」が現れ、その先に勢龍天満宮があった。人気もなくひっそりと森林に包まれていた。
Updated Date : 2023-06-03 17:56:22
Author ✎ さくらがい
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「菅原伝授手習鑑」は浄瑠璃三大名作の一つ。物語の山場となる四段目「寺子屋の段(てらこやのだん)」の舞台ゆかりの場所。 菅原道真の忠僕・武部源蔵邸跡は京都府京北町の芹生に住む。道真の筆法の秘技を受け継ぐ唯一の弟子で当地に寺子屋を開いていた。道真が藤原時平の謀略により太宰府に流された時に彼が道真の子を匿っていたのだ。 ある日、居所を知った時平側が道真の子の首を要求する。追い込まれた源蔵は別の子の首を差し出したところ、使者は「道真の子の首に相違ない」と引き上げる。実は首を打たれた子は使者の実の子だった。ひそかに道真に恩義を感じる使者はわが子を初めから身代わりにする覚悟で寺子屋に預けていたという筋書。身代わりとなった実子を野辺送りするシーンは悲しみを詩情で包む名舞台である。

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右京区京北芹生町芹生
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