「つ」の文字がインパクト大の津田楼オリジナルの和菓子。人をわくわくさせたり、しあわせにする「今」の和菓子を作る『UCHU wagashi』さんとデザインから一緒に考案されたのだそうだ
それだけではない。ディナータイムには、毎夜のごとく、三味線の生演奏がバックミュージックとして披露されるのだ。今回、取材に応じてくださった津田楼の魚次明紀子さんに尋ねてみると、「曲目は、その日、その日に、おいでになるお客さんや場の雰囲気に合わせているんです」。食事しかり、オーダーメイド的なスタイルが取られているようだ。しかも、お茶屋の雰囲気をそのまま残しつつ、東洋も西洋も融合させた、独特のモダンな空気が漂うこの豪華な空間で、だ。
きっと、ここまでご覧になって、あなたもこう思っているのではないだろうか。「素敵だけれど、お値段はいかほどに…?」。聞くと、予想をはるかに超えてリーズナブルであった。ランチタイムは1,900円から、ディナータイムは5,500円から。「から」というのは、食材の仕入れによって、内容が変わるからで、だからといって、ゼロがふたつ、みっつ増えるということはない。
ただ、「季節のおまかせ」には、8,400円、10,500円の合わせて3つのランクがあり、さらに特別な希望があれば、それ以上の注文をお願いすることも可能だ。しかし、これなら、出せる額ではないだろうか?むしろ、「よーし、今月は仕事をよく頑張った!」と、ちょっと自分にご褒美をあげたい時などにぴったりである。魚次さんによると、シーズン中は、ご贔屓のお客さんだけでなく、外国の観光客の方たちも多く訪れるという。