京丹後市久美浜町葛野では、砂丘地を利用した甘藷の栽培が昭和50年頃から盛んに行われています。見渡す限りの砂丘地、約50アールのほ場に設置されたスプリンクラーは12基。地下水をポンプで汲み上げ、こうして1日に約60分のかん水を行います。 砂地では水はけが良いので肥料が効きにくい上、ポンプなど設備投資が必要なため、コストは土で作るより倍近くかかるそうです。しかし、砂地で育った砂丘甘藷は糖度が高く、ホクホク感があるので、市場の評価も上々です。 6月上旬に定植した苗は追肥を施した後、10月上旬には収穫を迎えます。

焼きイモにすると甘くてホクホクした食感がおいしいサツマイモ（甘藷）です。京丹後市では、国営開発農地で約２２ヘクタール、砂丘地では８ヘクタール栽培されています。 国営開発農地産は「京かんしょ」、砂丘地産は「砂丘かんしょ」として出荷、販売されています。 【シーズン】　8月下旬～10月下旬

生産者の声：京かんしょはホクホクとした食感で甘くて美味しいですよ～！　 掘りたてよりも貯蔵した方がさらに甘みが増します。 京丹後市の弥栄町、網野町、峰山町、久美浜町にある国営農地で栽培された甘藷のうちM・S・2Sを「京かんしょ」、2L・Lは「国営かんしょ」として出荷している。 品種は鳴門金時。生産農家50戸、栽培面積10ヘクタール、総出荷量130トン、昨年の総売上は約2000万円。 共選・共貯により品質と出荷量の安定に努めている。