私は大学ではドイツ語を専攻しており、ドイツ語を勉強する中でメルヘンに強い興味をもち、卒業論文にはグリム童話をテーマに選びました。グリム童話といえば、シンデレラやいばら姫、そして白雪姫などの作品や表現が子供向けでないような残酷な表現があることで有名ですが、今回はそんなグリム童話から私のおすすめの作品を１つ読みやすくして紹介します それはグリム童話の65番目の作品“Allerleirauh”(千枚皮)という作品です。この話の主人公は、ある国の国王の娘です。その母親のお后さまは亡くなる前に王さまに「わたしが死んだあと、あなたがまた結婚する気になったら、わたしと同じくらいきれいで、わたしと同じような金色の髪をした人でなければいけません」と伝え王もお后さまに約束します。けれどもお后さまは美しい人だったので王さまは相手を見つけられず、長い間結婚できずにいました。しかし王さまの娘が、亡くなったお后さまにどんどん似てきて、ついに王さまは自分の娘と結婚しようとします。娘はそれを知ると、父親に無理難題をつきつけ諦めさせようとしましたが、王さまはそれを全てこなしてしまいます。ついに娘は城を抜け出し、森に逃げます。ある日娘は他国の猟師に捕まりますが、その猟師に他国のお城の仕事を紹介され、それから娘はお城の台所で、薪や水を運んだり、火をおこしたり、鳥の羽根をむしったり、野菜をより分けたり、灰を集めたりといった仕事をします。そしてある日、娘はそのお城で開かれる舞踏会にこっそりと参加し、そのお城の王さまに気に入られ結婚します ここだけ聞くと良いお話のように聞こえますが、さすがグリム童話といったところで私の省いたところに残酷な部分があります。が、大人が読むにはグリム童話は読みやすくて良いものなので興味を持たれた方は是非読んでみてください

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