京都市内でもよく見かける愛宕灯籠ですが、形が奇抜です。

中尊が地蔵菩薩で両脇が十一面観音と阿弥陀如来という珍しい組み合わせの三尊です。

浄土院で1262年に彫られたとの銘が残ります。

一時姿を消し、都会へ出ていたのを村人の努力で釈迦寺跡の現地へ戻されたそうです。 要は盗難にあったのを取り戻したということでしょう。

首切地蔵というのはよくありますが、ここの石仏は首が切れていません。処刑場にあったからとも言われます。 というか看板にも「阿弥陀石仏」と書いてあるとおり、お地蔵さんですらありません。

かつて散在していた石仏たちを集めて安置したものです。

形状ごとに整理されて安置されています。 石仏だけではなく板碑もあります。 なかなか壮観です。

こちらはお地蔵さんの割合がかなり高いようです。 グループごとにきっちり整理されています。

対岸に見える当尾でも最大の石仏です。 約６ｍの岩に2.88ｍの如来が彫られています。 いちおうかすかな踏み跡が対岸まで続いていますが、かなり荒れています。

錫杖を持たない比較的古いタイプのお地蔵さんです。

散在していた石仏を集めた石仏群です。 先ほどの大門の石仏群からは直線距離で３００ｍほどしか離れておらず、いかにたくさんの石仏があるかということがわかります。

石仏群の中でも唯一の重要文化財指定を受けている五輪塔です。

車道から林道へと入ります。地図で見た感じよりは距離があり、途中からかなり道が悪くなるので、足回り十分でない方は行くべきではありません。

朽ちかけた丸太橋を渡ります。

不動滝には不動三尊像が安置されています。 かつては線刻の磨崖仏がありましたが、崩れ落ちてしまいました。 浄瑠璃寺との位置関係は全くよくわかりませんでしたが、浄瑠璃寺の真西にあたります。 つまり、本堂奥の小山の裏側にあたります。三重塔、本堂、奥ノ院が東西一直線上に並ぶのはもちろん偶然ではないでしょう。

道路のすぐわきに張り出すように安置されています。 通り過ぎる私たちを温かく見守ってくれています。 割れ目はちゃんと補修されており、ずれ落ちてくることはないそうです。

庭園の中心は池です。典型的な浄土式庭園です。

灯籠越しに九体阿弥陀堂。

1178年に移築されたという国宝の三重塔。 東方浄土の薬師如来が安置されています。

ここからほんの100ｍほど南へ行くと奈良県との県境です。 さらに南へ下るとわずか5ｋｍで東大寺へと着きます。加茂駅より近く、このあたりの最寄駅は近鉄奈良駅です。ほぼ奈良。

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