和束から南山城横断林道（三国越林道）経由で南山城村へ 南山城村で茶畑といえばここ。丘全体がお茶で覆われています。道の駅ポスターでもメインに採用されています

等高線に沿って植えられた茶畑を縫うように道が伸びます。南山城横断林道は和束から三重県島ヶ原を結ぶ林道です

明治時代に仕事を失った武士たちが開拓した新しい村です。 お茶だけではなく高原らしくブルーベリーやトマトも特産品です。

標高５００ｍ付近に広がる隆起準平原です 「地域において生活と密着した存在であるものやランドマークとして親しまれている地形」として京都府レッドデータブックにも「要継続保護」として選定されています http://www.pref.kyoto.jp/kankyo/rdb/geo/db/sur0085.html

尾根の両側に茶畑が広がります 南山城村では比較的このパターンをよく見かけます。和束などでは下から見上げることが多いのに対し、尾根に道があり両側に茶畑を見下ろすというちょっと不思議な景観です

大神宮社の参道から見下ろす童仙房地区の中心部。家と茶畑が一体化しています 最盛期には162戸560人が住み、製陶や乳牛飼育もおこなわれましたが衰退しました

過疎地でありながら、子供の笑い声が響く集落です。たまたまかもしれませんが。 下界とは4℃の温度差があり、冬場にはこのあたりでは珍しく積雪もよくあるそうです。

村でも最も奥地に忽然とあらわれる曹渓宗総本山の高麗寺です そんな宗派は聞いたこともありませんが、韓国系の宗派です。韓国の伝統的な仏教寺院の９割を占めるという最大の宗派です 在日韓国人が中心となって1978年にこの地で落慶しました 「高麗寺」といえば上狛にある「高麗寺跡（こまでらあと）」の方が有名ですが、直接は何の関係もありません。碑があるだけの高麗寺跡よりも、異国情緒たっぷりの高麗寺の方が見る価値ははるかに高いですが

韓国建築様式のお堂です。非常にカラフルです。萬福寺をさらに先鋭化させた感じです さらに奥には本堂などが広がっているのですが、このときは気づかず龍神堂だけ見て帰ってしまいました

境内では誰にも会いませんでしたが、後で調べてみるといろいろトラブルがあって一時は無人だったそうです。龍神堂も施錠されていました とはいえ境内はきちんと整備されており、再訪してみたいとは思いますが、いかんせんかなりの辺境の地です

山城、近江、伊賀の三国境の近くにある峠です。厳密には信楽と南山城の境にあります。京都府では他にも丹波、近江、若狭の接点にある三国峠が著名です かつては信楽焼を陸路峠越えで大河原まで運び、舟で木津川を下り京都や大阪へ出荷するというルートとしても栄えました

爽快な舗装された林道が続きます。 和束から島ヶ原を結ぶ南山城横断林道の一部です。三国越林道という名称の方がメジャーです。 車はほとんど見かけませんが、時折サイクリストが通りかかります。

童仙房と同じく高地上に位置する集落です 柳生藩の家老を務めた野殿氏が在地領主だったことに由来する地名です。南山城村の大半は柳生新陰流で有名な柳生藩１万石の領地でした

立派な杉木立の中に佇む神社。六柱の神様を祭っていることが名前の由来です

本殿、拝殿ともに茅葺という神社。京都府有形文化財に指定されています。茅葺の維持は大変なのに美しく整備されており大したものです

500ｍの準平原から100ｍ程度の河谷へと一気に下ります。 地図をみなくてもここに大きな断層があることが体感できます。 信楽から荷車に乗せられて運ばれてきた陶器も、この急坂は人が担いで下ろしたそうです。

東西に走る断層が一目瞭然です。 死者995名を出した1854年の伊賀上野地震（Ｍ７）の震源となりました。この断層で地震が発生した場合被害は死者1,560人と想定されています。

笠置山地と言われる、京都、奈良、滋賀、三重にまたがる準平原。今では大和高原と行った方が通りが良さそうです。遠くのやや緑が薄い部分はレイクフォレストリゾートのゴルフ場です 共通するのはお茶で有名だということ。「宇治茶」「大和茶」「朝宮茶」。

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