城陽市はハナショウブ生産の四大産地（他は埼玉、静岡、愛知）の一つとして知られています。 水道用水の8割を地下水で賄えるというほどの豊富な地下水と、消費地である京阪神に近いため発展してきました。 もちろん市の花もハナショウブです（梅は「市の木」）。 同様にカキツバタもたくさん生産されており、年間28万本が主にいけばな用として出荷されています。

「花の小径」として散策路が整備されている水気耕栽培センター前の沼地です。 みごとなカキツバタの大群落です。 ただし惜しむらくは散りはじめな点です。

古民家に囲まれ雰囲気あるカキツバタ群落。 2017年は例年より10日ほど開花が遅いそうです。

左下の小屋の中にお地蔵さんがいます。 1994年にここで雨乞いの儀式を行ったところ、途中で本当に雨が降ってきたそうです。ちょうどＮＨＫが取材しており、とても話題になったそうです。

30ｍほど南にもう一つの沼地があり、そちらはまだ満開の大群落！

出荷するのは主に出荷前のもので、開花しているものは観賞用です。 観賞用にこれだけ見事なカキツバタの大群落を作ってくれているのです。

何とも言えない清楚な花。 しかし、年々需要は減っているそうです。

この日は快晴の週末なのに他に誰もいません。 聞こえるのはサギの鳴き声だけ。 まさに隠れた名所。

満開期の大田の沢の写真がこちら。 どうでしょう。城陽の方が見ごたえがあるとは思いませんか。 もちろん大田の沢は自生で国指定天然記念物なのに対し、城陽は栽培という違いはありますが。

城陽は湧水花卉で知られる町。 「カラー」でも有名。 結婚式などのフラワーアレンジメントで使われ、こちらも年間27万本を出荷している。

すでに覆いははずされていますが、ビニールハウスによる栽培。

そして市の花である花菖蒲。 カキツバタやカラーの４倍の年間100万本を出荷！ 京阪神の市場の９割をおさえるという。

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