宸殿前の樹齢150年の枝垂桜である般若桜がトレードマークの毘沙門堂。30ｍにもわたって横に広がる枝振りは圧巻です。長さに比べて高さはあまりないため、すぐ頭上に花が広がります。 参道の桜並木も見事です。2017年は4/9に観桜会が行われます。

阿亀（おかめ）桜で知られる千本釈迦堂。 地面すれすれまで長い枝を垂らすため、まるで桜のドームのような形です。 そのドームの中に入って、洛中最古の建造物である国宝の本堂を眺めるなんてこともできます。 阿亀（おかめ）桜で知られる千本釈迦堂。夫の危機を救い、夫の名誉を守るために自ら命を絶った妻のおかめ（阿亀）の伝説にちなんで名づけられた桜です。

忠臣蔵の大石内蔵助ゆかりの大石神社の御神木である「大石桜」。鳥居と提灯越しに伸びる地面に触れそうなくらい長い枝に、たわわな花を咲かせます。 運が良ければ神社のアイドルであるポニーの「花子ちゃん」と桜の下で出会えるかもしれません。 毎年4月第1日曜日には「さくら祭」が催されます。

一の鳥居と二の鳥居の間の芝生には見事な桜の大木である「御所桜」が鎮座しています。 孝明天皇から下賜された樹齢180年の姿は、その名にはじない風格を感じさせます。 他にも「斎王桜」「みあれ桜」など、葵祭にちなんだ名が付けられた桜が目白押しです。上賀茂神社は、実は桜の名所でもあるのです。

華道家元池坊で知られる六角堂は、「御幸桜」という枝垂桜で知られます。咲きはじめは白に近い淡紅色ですが、開花が進むにつれて紅色へと変化していくのが特徴です。 近年は無料の夜間ライトアップを行っており、桜だけではなく生け花の展示も楽しめます。 996年に花山院が六角堂に御幸を行ったことが西国三十三箇所の発祥であるという言い伝えにちなんで名づけられました。

戦前に活躍した日本画家である冨田溪仙（けいせん）が奉納した立派な枝垂桜です。 近代日本画の大家である富岡鉄斎は車折神社の宮司も勤めていました。渓仙は鉄斎に大いに影響を受け、その感謝の念を示すために献木しました。 3月上旬の河津桜、寒緋桜から4月中旬のサトザクラまで、15種類約40本の桜が長い間楽しめる神社です。

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