ガラシャ物語全集
直木賞作家の安部龍太郎さん、テレビドラマで話題の「地味にスゴイ! 校閲ガール・河野悦子」の作者である宮木あや子さんなど多くの作家の方に「ガラシャ物語」をテーマとした短編作品を書き下ろしていただきました。 作品の舞台は、京丹後市、舞鶴市、宮津市、亀岡市、福知山市、長岡京市、大山崎町です。
Update Date : 2017-03-03 18:20:25
Author : ✎ htakagi


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多くの作家の方々に作品を書き下ろしていただき、ありがとうございました。 「ガラシャ物語」は、長岡京市、宮津市、京丹後市、亀岡市、福知山市、大山崎町、舞鶴市の七市町のいずれかを舞台として、ガラシャ、光秀、幽斎、忠興のいずれかを描いた短編小説シリーズです。 物語はフィクションですが物語の舞台はリアルです。 物語の舞台は、オープンデータのWikipediaなどを利用して紹介しました。 イラストのライセンスは、オープンデータ CC BY-SA にしました。 気軽にどんどんシェアしてください。 「小説・文学の力によるまちおこし」を目指しています。
目次
丹後国 〈味土野〉 ●「味土野へ」著:安部 龍太郎 カバーイラスト:嵯峨 雅彦 ●「ちりぬべき」著:斎藤 肇 カバーイラスト:TaMa ●「味土野にて」著:タタツ シンイチ カバーイラスト:綿貫 ●「狂恋」著:花房 観音 カバーイラスト:toMoka 〈宮津〉 ●「決別」著:宮木 あや子 カバーイラスト:はらん ●「夜明けの道」著:安部 龍太郎 カバーイラスト:しらたん 〈田辺(舞鶴)〉 ●「文武の才」著:斎藤 肇 カバーイラスト:佐川 明日香 丹波国 〈福知山〉 ●「築城奇譚(ちくじょうきたん)」著:斎藤 肇(さいとうはじめ) カバーイラスト:西野 由希恵 〈亀岡〉 ●「行軍ブラザーズ」著:寒竹 泉美(かんちく いずみ) カバーイラスト:大前 壽生(ひさお) 洛中 ●「光秀の自転車」著:遠藤 徹  カバーイラスト:近藤 宗臣(そうしん) 山城国 〈長岡〉 ●「狂想」著:花房 観音 カバーイラスト:toMoka ●「花も花なれ、人も人なれ」著:小林 泰三(やすみ) カバーイラスト:近藤 宗臣 ●「花のあしあと」著:鏑木 蓮(かぶらぎ れん) カバーイラスト:綿貫(わたぬき) ●「勝竜寺城合戦記」著:奥田 哲也 カバーイラスト:夜乃 雛月(よるの ひなづき) 〈山崎〉 ●「うちでとこづち」著:三輪 チサ カバーイラスト:近藤 宗臣
物語の舞台:丹後国〈味土野〉 細川忠興夫人隠棲地(女城(めじろ)跡)
安部 龍太郎・作『味土野へ』~ガラシャ物語より - OpenMatome
事件から七日がすぎても、細川与一郎忠興(ただおき)の気持ちは晴れなかった。父藤孝(ふじたか)が非情だとは知っている。他に方法がなかったかもしれない。だがあそこまで酷(ひど)いことをする必要はなかったはずだ。そんなわだかまりが澱(おり)のように心の底によどんでいた。 天正十年(一五八二)九月八……
事件から七日がすぎても、細川与一郎忠興(ただおき)の気持ちは晴れなかった。父藤孝(ふじたか)が非情だとは知っている。他に方法がなかったかもしれない。だがあそこまで酷(ひど)いことをする必要はなかったはずだ。そんなわだかまりが澱(おり)のように心の底によどんでいた。 天正十年(一五八二)九月八……

物語の舞台
細川忠興夫人隠棲地(女城(めじろ)跡)
35.650446992225056
135.15563964669127
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物語の舞台:丹後国〈味土野〉 味土野 細川ガラシャ夫人隠棲地の碑
斎藤 肇・作『ちりぬべき』~ガラシャ物語より - OpenMatome
遠くに声が聞こえていた。 それともあれは風の音だったろうか。深い緑の間を抜けてゆく風が、そこここでささやき交わしている声だろうか。 少女はひとり立ち尽くしている。こんなことは久しくなかった。ただひとりで、木々が生む蔭のもとにいるなんて。本来なら、こんなふうに出歩いて良いはずはなかった。隠れて……
遠くに声が聞こえていた。 それともあれは風の音だったろうか。深い緑の間を抜けてゆく風が、そこここでささやき交わしている声だろうか。 少女はひとり立ち尽くしている。こんなことは久しくなかった。ただひとりで、木々が生む蔭のもとにいるなんて。本来なら、こんなふうに出歩いて良いはずはなかった。隠れて……

物語の舞台
味土野 細川ガラシャ夫人隠棲地の碑
35.65003434471585
135.15551089541987
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物語の舞台:丹後国〈味土野〉 細川忠興夫人隠棲地(女城跡)
タタツ シンイチ・作『味土野にて』~ガラシャ物語より - OpenMatome
「この地はかつて『御殿(みどの)』と呼ばれておった――」 深い雪に降り埋められた山小屋の中、囲炉裏に薪をくべつつ、老爺(ろうや)は物語り始める。「まさにこの場所に、奥方様のお住まいなさる女城(めじろ)。谷一つ隔てて、御側の者が暮らす男城(おじろ)。二つの屋敷は深い堀に囲まれ、さらに険しき丹後……
「この地はかつて『御殿(みどの)』と呼ばれておった――」 深い雪に降り埋められた山小屋の中、囲炉裏に薪をくべつつ、老爺(ろうや)は物語り始める。「まさにこの場所に、奥方様のお住まいなさる女城(めじろ)。谷一つ隔てて、御側の者が暮らす男城(おじろ)。二つの屋敷は深い堀に囲まれ、さらに険しき丹後……

物語の舞台
細川忠興夫人隠棲地(女城跡)
35.65034819812813
135.15536069695372
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物語の舞台:丹後国〈味土野〉 細川ガラシャ隠棲の地・味土野
花房 観音・作『狂恋』~ガラシャ物語より - OpenMatome
女の叢(くさむら)に隠された秘苑にも似ている。 朱に塗れた肉の破片が、細かな白い骨と共に飛び散る。夫を恋しいと蜜をこぼし泣いて、夜な夜なむずがるところに似ている肉が。この数日間、何度もそんな飛び散る肉の夢を見ていた。人の身体が砕けるおぞましく穢(けが)れた光景のはずなのに、不思議と心地よ……
女の叢(くさむら)に隠された秘苑にも似ている。 朱に塗れた肉の破片が、細かな白い骨と共に飛び散る。夫を恋しいと蜜をこぼし泣いて、夜な夜なむずがるところに似ている肉が。この数日間、何度もそんな飛び散る肉の夢を見ていた。人の身体が砕けるおぞましく穢(けが)れた光景のはずなのに、不思議と心地よ……

物語の舞台
細川ガラシャ隠棲の地・味土野
35.65034819812813
135.15536069695372
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物語の舞台:丹後国 〈宮津〉 宮津城
宮木 あや子・作『決別』~ガラシャ物語より - OpenMatome
宮津(みやづ)に築城した藤孝(ふじたか)を、連歌会を兼ねて訪ねた光秀は、戦にも出られぬほどの大病を患ったあとの病み上がりの身体だった。長い道のりを馬に揺られ辿り着いた宮津湾は美しく、夕暮れの水面に、病魔に蝕まれた心まで洗われるようだった。 天へかかる橋。あれがいつか神と繋がったとき、自分は救わ……
宮津(みやづ)に築城した藤孝(ふじたか)を、連歌会を兼ねて訪ねた光秀は、戦にも出られぬほどの大病を患ったあとの病み上がりの身体だった。長い道のりを馬に揺られ辿り着いた宮津湾は美しく、夕暮れの水面に、病魔に蝕まれた心まで洗われるようだった。 天へかかる橋。あれがいつか神と繋がったとき、自分は救わ……

物語の舞台
宮津城
35.536704426842604
135.19787203517808
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物語の舞台:丹後国 〈宮津〉 宮津城奥御殿
安部 龍太郎・作『夜明けの道』~ガラシャ物語より - OpenMatome
本能寺の変の八日後、長岡与一郎忠興(ただおき)は父藤孝(ふじたか)の部屋に呼ばれた。「これを見よ」 藤孝が険しい顔で差し出したのは、明智光秀からの書状だった。 摂津一国を与えるつもりでいるので、すぐに身方に参じてほしい。我らが今度の企てを起こしたのは、与一郎らを取り立てようと思ってのことだ……
本能寺の変の八日後、長岡与一郎忠興(ただおき)は父藤孝(ふじたか)の部屋に呼ばれた。「これを見よ」 藤孝が険しい顔で差し出したのは、明智光秀からの書状だった。 摂津一国を与えるつもりでいるので、すぐに身方に参じてほしい。我らが今度の企てを起こしたのは、与一郎らを取り立てようと思ってのことだ……

物語の舞台
宮津城奥御殿
35.53670401759948
135.19789427431533
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物語の舞台:丹後国〈田辺(舞鶴)〉 田辺城
斎藤 肇・作『文武の才』~ガラシャ物語より - OpenMatome
田とは水田のこと。辺とはそのあたりということ。ならば田辺(たなべ)とは水田にほど近いという意味か。田辺城と名を持つ城は京都府舞(まい)鶴(づる)市と和歌山県田辺市にそれぞれあった。舞鶴は田辺城の別称、舞鶴(ぶがく)城から取った言葉であるから、いずれも城の名が現在の地名になったことになる。「辺」が……
田とは水田のこと。辺とはそのあたりということ。ならば田辺(たなべ)とは水田にほど近いという意味か。田辺城と名を持つ城は京都府舞(まい)鶴(づる)市と和歌山県田辺市にそれぞれあった。舞鶴は田辺城の別称、舞鶴(ぶがく)城から取った言葉であるから、いずれも城の名が現在の地名になったことになる。「辺」が……

物語の舞台
田辺城 資料館
35.446162257881284
135.33016920089722
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物語の舞台:丹波国〈福知山〉 福知山城 天守閣
斎藤 肇・作『築城奇譚』~ガラシャ物語より - OpenMatome
「どっこいせ、どっこいせ」 と、声を合わせ進む。リズムを刻むことで足を揃え、力のタイミングを取る。リズムに合わせるならば、それはさながら歌であり、足のさばきが洗練されれば舞いとなる。 そうして木材を運ぶのである。こうして石材を運ぶのである。「いや、見事なものですな」 平井太郎は感嘆の声を……
「どっこいせ、どっこいせ」 と、声を合わせ進む。リズムを刻むことで足を揃え、力のタイミングを取る。リズムに合わせるならば、それはさながら歌であり、足のさばきが洗練されれば舞いとなる。 そうして木材を運ぶのである。こうして石材を運ぶのである。「いや、見事なものですな」 平井太郎は感嘆の声を……

物語の舞台
福知山城 天守閣
35.296916543660394
135.12952565972228
0
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物語の舞台:丹波国 〈亀岡〉 亀山城跡
寒竹 泉美・作 『行軍ブラザーズ』~ガラシャ物語より - OpenMatome
電車がトンネルを抜けた途端、車窓から見える景色が一変した。目の前には切り立った岩山の渓谷が迫り、はるか下に、白いしぶきを上げながら流れる保(ほ)津(づ)川(がわ)の清流が見える。幸二は、思わず感嘆のため息を漏らし、隣に座っている兄の賢一をちらりと見た。賢一は、窓の外の景色には何も関心のない様子……
電車がトンネルを抜けた途端、車窓から見える景色が一変した。目の前には切り立った岩山の渓谷が迫り、はるか下に、白いしぶきを上げながら流れる保(ほ)津(づ)川(がわ)の清流が見える。幸二は、思わず感嘆のため息を漏らし、隣に座っている兄の賢一をちらりと見た。賢一は、窓の外の景色には何も関心のない様子……

寒竹 泉美・作 『行軍ブラザーズ』~ガラシャ物語より - OpenMatome
亀山城跡
35.01319636953488
135.5812914665148
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物語の舞台:洛中 旧本能寺跡(京都市立堀川高校近辺)
遠藤 徹・作『光秀の自転車』~ガラシャ物語より - OpenMatome
「はい、では次の方どうぞ」「実は、父が変なんです」「といいますと? 鬱病とか、そういう類でしょうか?」「どうなんでしょう。わたしこころの病のことはあまり詳しくありませんので、それでここへお伺いに参った次第なんですけど」「わかりました。お聞きしましょう。どんな症状なのですか」「はい、実……
「はい、では次の方どうぞ」「実は、父が変なんです」「といいますと? 鬱病とか、そういう類でしょうか?」「どうなんでしょう。わたしこころの病のことはあまり詳しくありませんので、それでここへお伺いに参った次第なんですけど」「わかりました。お聞きしましょう。どんな症状なのですか」「はい、実……

物語の舞台
旧本能寺跡(京都市立堀川高校近辺)
35.00609395473731
135.75438760199177
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物語の舞台:山城国 〈長岡〉 勝竜寺城
花房 観音・作『狂想』~ガラシャ物語より - OpenMatome
俺はおそらく永く生きることはないだろう。戦で矢を射られ刃で切り裂かれるか――あるいは怒りで全身の血が沸き立ち憤死するかだ。 戦国の世に生をうけた故ではなく、ただ俺という人間は永く生き穏やかに死を迎えることはできない気がするのだ。俺の怒りは全身の毛が逆立つほどに激しく、俺の嘆きは身体中の……
俺はおそらく永く生きることはないだろう。戦で矢を射られ刃で切り裂かれるか――あるいは怒りで全身の血が沸き立ち憤死するかだ。 戦国の世に生をうけた故ではなく、ただ俺という人間は永く生き穏やかに死を迎えることはできない気がするのだ。俺の怒りは全身の毛が逆立つほどに激しく、俺の嘆きは身体中の……

物語の舞台
勝竜寺城
34.91806144639882
135.70088982538437
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物語の舞台:山城国 〈長岡〉 勝竜寺城
小林 泰三・作『花も花なれ、人も人なれ』~ガラシャ物語より - OpenMatome
越前の片田舎から、勝龍寺城(しょうりゅうじじょう)の忠興(ただおき)様の元に嫁ぐ折、華やかな街の中に暮らせるのかと密かに期待しておりました故、田に囲まれた城に通され、しばらくのうちは気落ちしておりました。ところが、しばらく暮らすうちに長岡の地の風景にすっかりと魅せられてしまいました。まず城……
越前の片田舎から、勝龍寺城(しょうりゅうじじょう)の忠興(ただおき)様の元に嫁ぐ折、華やかな街の中に暮らせるのかと密かに期待しておりました故、田に囲まれた城に通され、しばらくのうちは気落ちしておりました。ところが、しばらく暮らすうちに長岡の地の風景にすっかりと魅せられてしまいました。まず城……

物語の舞台
勝竜寺城
34.91806144639882
135.70088982538437
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34.91806144639882,135.70088982538437,0,0,0
物語の舞台:山城国 〈長岡〉 細川忠興と玉(ガラシャ夫人)の銅像
鏑木 蓮・作『花のあしあと』~ガラシャ物語より - OpenMatome
ホテルの最上階にあるバー『サンタマリア』のカウンターで俺はスコッチをロックで飲み続けていた。「少しペースが速いようですが……」「放っておいてくれ。飲みたいんだ」肝臓が壊れてもいい。俺は妻、珠里(じゅり)を殺したんだ。「先ほどから、何度も珠里を殺したとおっしゃってますが。もしや当ホテルで……
ホテルの最上階にあるバー『サンタマリア』のカウンターで俺はスコッチをロックで飲み続けていた。「少しペースが速いようですが……」「放っておいてくれ。飲みたいんだ」肝臓が壊れてもいい。俺は妻、珠里(じゅり)を殺したんだ。「先ほどから、何度も珠里を殺したとおっしゃってますが。もしや当ホテルで……

物語の舞台
細川忠興と玉(ガラシャ夫人)の銅像
34.91806144639882
135.70088982538437
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物語の舞台:山城国 〈長岡〉 細川忠興と玉(ガラシャ夫人)の銅像
奥田 哲也・作『勝竜寺城合戦記』~ガラシャ物語より - OpenMatome
赤ん坊の世話を終えて妻が立ち上がると、夫はベビーカーの取っ手をつかんだままあらぬ方角を向いていた。「どうしたの?」「おかしな夫婦だと思ってさ」「私たちのこと?」「それは今さらだろ。そうじゃなくて、あっちのお二人さん」 夫が示したのは細川忠興(ただおき)とガラシャの像だった。長岡京市の観……
赤ん坊の世話を終えて妻が立ち上がると、夫はベビーカーの取っ手をつかんだままあらぬ方角を向いていた。 「どうしたの?」 「おかしな夫婦だと思ってさ」 「私たちのこと?」 「それは今さらだろ。そうじゃなくて、あっちのお二人さん」  夫が示したのは細川忠興(ただおき)とガラシャの像だった。長岡京市の観……

奥田 哲也・作『勝竜寺城合戦記』~ガラシャ物語より - OpenMatome
細川忠興と玉(ガラシャ夫人)の銅像
34.91806144639882
135.70088982538437
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物語の舞台:山城国〈山崎〉 宝積寺(小槌宮)
三輪 チサ・作『うちでとこづち』~ガラシャ物語より - OpenMatome
天正十年六月十三日未明。秀吉軍足軽大将堀尾可晴(ほりおよしはる)は、渾身の力で宝積寺(ほうしゃくじ)の門扉を叩いた。 「羽柴様の命を受け、天王山山頂に向かう隊である。門を開け、ここを通されよ!」  ややあってそろそろと門を開けた僧侶たちは、流れ込む足軽隊の勢いに押され、逃げるように道を空ける……
天正十年六月十三日未明。秀吉軍足軽大将堀尾可晴(ほりおよしはる)は、渾身の力で宝積寺(ほうしゃくじ)の門扉を叩いた。 「羽柴様の命を受け、天王山山頂に向かう隊である。門を開け、ここを通されよ!」  ややあってそろそろと門を開けた僧侶たちは、流れ込む足軽隊の勢いに押され、逃げるように道を空ける……

物語の舞台
宝積寺(小槌宮)
34.895300489164434
135.67853495434974
0
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34.895300489164434,135.67853495434974,0,0,0
Kindle版

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