たくさんの道路が交わる交差点「のうそ」。 京都市内を貫く千本通はこんなところにまで続いている。千本通といえば、平安京朱雀大路の後身なので、平安宮からまっすぐ進むと直進すると淀に到達することになる。 京街道は、ここから東の伏見経由と北の鳥羽経由に分かれるが、今回はメインの伏見に向かう。 なお大坂から京都へ進撃しようとした旧幕府軍は両ルートを進んだため、鳥羽・伏見の戦いが起こった。

６本の道路が交わる。 写ってはいないが、右に２本の道路がある。

かつては宇治川を渡る淀小橋があった。 なお淀大橋は木津川を渡る橋の名前だった。

京阪の線路沿いに進む。 高架されたばかり。

線路を挟んで京都競馬場の正面を通る。 かつての木津川跡に作られた。 中央池はその名残。

菊花賞などで知られる京都競馬場

伏見で破れた旧幕府軍はいったん撤退してこの辺りで態勢を建て直し、激戦が繰り広げられた。 伏見では、威圧すれば相手は引き下がると思い込み戦いになるとは思っていたなかった旧幕府軍は敗退したが、この付近で洋式部隊の活躍もあり、大激戦が繰り広げられていたそのとき…。

新政府軍に錦の御旗が翻り、旧幕府軍は崩壊して淀城へ向けて退却した。 兵数でも装備でも圧倒していたはずの旧幕府軍。少なくとも主力の洋式歩兵は、新政府軍を上回る最新の装備を持っていたが、たった一本の旗に敗れた。 熱い思いが記された碑だ。

京阪をわたり、宇治川の堤防上の道に。ここも秀吉が築いた堤防の上に街道を作ったパターン。

京阪と宇治川の間を進む。

京都空中散歩のヘリポートはこんなところにある。

夕闇迫る宇治川。

久々に1号線に出会う。 直進すると1号線を渡るために大迂回が必要なので、ここから右下の踏み跡へ進む。

琵琶湖疎水のゴール地点。 疎水本流は鴨川に沿って南下し、伏見で宇治川に合流する。

残念ながら営業時間終了。

柳の感じがよい。

スタートも京橋だったが、ゴールも京橋。

今は京都市内だが、かつて「伏見市」が存在したように、京都とは別の町として発展した。 そのため「京へ向かう道にかかる橋」として京橋がある。

伏見で市街戦が行われた。

激戦が繰り広げられたが、緒戦は準備万端の新政府軍が勝利した。

電車発祥の地の碑。京都駅にも碑があるが、そこからここまで敷設された。

ゴールは伏見城のお膝元、大手筋商店街。 ここから大岩街道経由で大津へ向かうのが東海道五十七次ルートで、本町通を北上するのが京街道ルートだが、今回はここで終了とする。

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