初夏から梅雨時に向けて一度目のピークを迎え、真夏にいったん見ごろを終え、初秋に二度目のピークを迎える花。紫の濃い花から薄い花、白い花。小さい花から大ぶりな花まで、意外とバラエティに富んでいます。

草冠に秋と書いて「萩」。まさに、秋を代表する花。中国では萩と書いて楸（ヒサギ）のことを指すそうです。今はやや地味ながら、昔は桜よりもはるかに人気があり、万葉集では最も多く詠われた花です。

夏の盛りから終わりごろにかけて赤・ピンク・白の花を咲かせる芙蓉（フヨウ）。中国原産とされていますが、富士山の雅称を「芙蓉峰」というとおり、古くから親しまれ、寺社はもちろん公園や堤防でもよく見かけます。変種である酔芙蓉については、別途特集する予定です。

場所 : 戒光寺公園 花の名前 : 露草 撮影日時 : 2016年07月16日 開花状況 : 見頃 説明 : 野原や山里、道端などでよく見られる露草(ツユクサ)。何となく雑草っぽいですが、よく見ると何とも言えず魅力的な姿と色をしています。 情報提供 : MKタクシー Place : Kaikouji park Flower : Dayflower Date : 2016-07-16 Status : Best to see Author : mk

「難を転じる」縁起の良い植物として冬の庭を彩る南天。縁起を重んじる京都では、寺社だけでなく一般の民家でもよく見かけるおなじみの庭木です。同じ小さな赤い実をつける千両、万両とも似ていますが、実の付き方が全然違うので判別は容易です。

有毒成分を含み、馬が食べると酔ったような中毒症状を示すため「馬酔木」と書きます。一見地味な花ですが、よく観ると花の一つ一つが小さな鈴のような、愛らしい形をしています。浄瑠璃寺や法金剛院などを紹介します。

美しい紫の実で庭園を彩るムラサキシキブ。もちろん源氏物語の紫式部にちなんで名づけられました。ただし、実は近縁種のコムラサキであることが多く、あらためて写真をよく見るとほとんどがコムラサキのようです。ここでは寺社が採用している表記に合わせます。

場所 : 府立植物園 花の名前 : 朝顔 撮影日時 : 2011年08月01日 開花状況 : 満開 説明 : 明日8/2まで毎年恒例の朝顔展が開催中。期間中は朝7時に開園。　場所は北山門付近に移動しています。 情報提供 : MKタクシー Place : Kyoto Botanical Park Flower : Japanese morning glory Date : 2011-08-01 Status : Full bloom Author : mk

晩秋から初冬にかけての花が少ない時期の貴重な花であるサザンカ（山茶花）。10ｍクラスの大木もありますが、人の背より低い木が植え込みなどで使われているのをよく見かけます。多彩な品種があり、色も形もバラエティに富んでいます。近縁の椿と似ていますが、花びらがバラバラに散るところが大きく違います。

梅より一足早く、春の訪れを告げるかのように咲く花です。蝋梅（ロウバイ）といい、梅とセットで植えられることが多いものの、梅とは属が異なる種類です。真冬を彩る貴重な花だけあって、雪との競演を楽しめる可能性も高いです。

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