五花街の一つとして知られる上七軒。 他の四花街が今でも繁華街にあるのに比べてややうらびれた感じだが、歴史では負けてない。 その昔は西陣の旦那衆で多いに賑わったという。

京都市でもたった4つしかない重要伝統的建造物群保存地区（全国では112）。 京都では世界遺産より希少価値があるという不思議。 同じ価値がある建物でも、京都では普通の建物としてなんら保護措置が取られない、地方では保存に公費が投じられる文化財になるという。文化行政上でも問題視されている。

洛陽三十三観音巡りの第三十三番札所

一条鴨川から移転され吸収合併した寺院が元札所

この交差点に同じ様式のたくさんの説明板が立っている。 まず一つめ。

ここが七本松発祥の地とのこと。 六本木みたいな感じか。

普通は一乗寺が舞台といわれているが、ここにも堂々と看板が設置されている。 単に松繋がり？といいたいところだが、この点についてはさくらがい氏が検証されている。

歌舞伎発祥の地といえば四条河原が有名ですが、こちらはそれなりに根拠あり。 ただ北野天神付近ならともかく少し遠いのでは、と思わなくも。

改めて地図を見ると、碁盤の目を無視したこのあたりは、電車のために作られたことが一目瞭然。 標準軌の京都市電にあって、狭軌の市電北野線（通称Ｎ電）が走っていた。

この工事現場には長らく子供用の公園があった。 町に溶け込んだお寺だが、日蓮宗京都八本山の一つとして高い格式を誇る。

お寺を経由しなくても直接公園に入れたが、フェンスに覆われている。

部外者が論評すべきことではないので、その是非には触れないが、京都でこのような問題が顕在化しつつある。 やや毛色は違うが、梨木神社や下鴨神社もしかり。

小さいながら、格式を示す塀の五本線 このあたり、秀吉の京都改造にあたって、寺町通、寺之内通と同様に寺院が集められた通で、今でも小規模ながらそこそこ格式ある寺院が軒を連ねている。 五辻～丸太町間だけでも18ヶ寺を数える。

五摂家の一つである鷹司家の北の方（正室のこと）が建てたお寺。 注目すべきは、この北の方が肥後国主佐々成政の娘であること。 意外性高過ぎ。

本好きの聖地。 ただし京都ほどの都市の中央図書館がこの程度というのは残念。 たくさんの大学図書館があるとはいえ、多くの市民には無縁。 府立図書館も少なくとも開架図書はさらにしょぼいので、何とかしてほしい。

このジオラマはほんとに見飽きない。

このあたり一帯が平安京の役所群跡。 お酒も国が作っていた。もちろん儀式用だろうが。

丸太町を越えると細い道に。 特に見所もない。

姉小路通で一旦七本松通りは終わる。 既に見てきた中立売通付近の賑わいや、これからいくリサーチパーク付近の賑わいを知っているものとしては複雑…。

京都が世界に誇る企業の一つニッシャこと日本写真印刷の本社。 塀越しに無理やり撮ったが、レンガ造りの建物をもっと近くで味わいたいものだ

源氏物語にも登場する、実在の天皇の邸宅跡。 今は京都でもやや郊外だが、朱雀大路といえば平安京のメインストリート。

路面電車とは言いながら、嵐電は専用軌道が大半。 特にここから西は珍しい路面電車の高架区間になる。

2両しかないレトロ車両

この付近は七本松通というよりも中新道として知られる。 ちょっとした商店街になっている。

高辻通から、突然片側２車線と道が太くなる。 写真は北向き。正面ではなく手前と右奥の細い道（自販機のある建物の右側）が七本松通。 もちろん太いのにも理由があり、五条通、御池通、堀川通と同じく空襲による延焼防止のため。戦争がもう少し続いていればさらに拡幅区間は伸びただろうが、そうなると原爆投下によりこの近辺は完全に焦土と化した可能性もある。

リサーチパーク東地区の真ん中に資料館がある。 普段は鍵がかかっており、奥の建物の管理室に声をかけたら開けてくれる。 全く自己主張しておらず、知らなければ単なる倉庫にしか見えない。 定休日や営業時間、予約の有無についてはサイトによったまちまちだが、「予約不要」「土曜日開館」だったことは間違いない

この場所で発掘された貴族の邸宅の復元ジオラマがメインの展示。 まあたいした展示ではないが、わざわざ見学できた満足感はある。 もちろん入場無料。

中央卸売市場の近くにあり、飲食店向けの食料品店や雑貨屋が立ち並ぶ。 七条通を越えるとまた道は細くなり、ＪＲにぶつかって行き止まりに。 南側へは、御前通まで迂回しなければ抜けられない

東寺と並び立った西寺跡。 五重塔が焼失したのは鎌倉時代の1233年と、意外と最近である

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