今年4月、44名の新卒トラベルコーディネーター候補生が入社しました。 今回も、二種免許取得まで1年ほどかかるため、コールセンターで研修中の候補生の一部である4名の勉強会にお邪魔しました。 観光勉強会は毎週1回実施し、概ね座学2回、現地勉強会1回のペースで研修を重ねます。

1コマ1.5時間の勉強会 今回のテーマは、二条城と龍安寺 注：実際には初学者向けの平易な講義が行われていますが、ここでは一般のテキストに記載されているような基本的な内容は割愛しています。

・幕府が築いた京都での拠点 　後水尾天皇の行幸を迎えるために大増築された ・二条城に来た将軍は初代～3代、14、15代の5人だけ 　幕府が朝廷を圧倒した時期には二条城へ来る必要はなかった ・明治維新後、離宮となり後に京都市に下賜されたため「元離宮 二条城」という

・「車寄せ」は自動車ではなく牛車を迎えるためにある ・鴬張りの廊下は忍び避けだけではなく、頭を下げた状態でもお客様が通り過ぎたことがわかるためという目的もあると言われる ・ボタンを押すと音声ガイドが流れるが、観光ドライバーは「聞いておいて」というわけにはいかない 　自分で説明できなければならない。音声ガイド以上の説明ができることを目指す ・格天井、折上天井、二重折上天井の三種類の天井がある 　お寺でもたいてい複数種類の天井があり、部屋の格を示すので覚えておくこと ・小堀遠州の庭園については現地勉強会で説明する

・天守閣はないが、天守閣跡からの眺めは非常に良い ・庭園を全て見て回ると小一時間かかるので、時間配分には気を付けること

・朝は8時から空いているので、例えば朝一番で龍安寺、次いで金閣寺へ回るのが効率的 ・創建は室町時代の1450年（宝徳2年） ・何度も燃えており、国宝はない 　ただし方丈は塔頭の西源院から移築したもので結構古い ・龍安寺は紅葉が有名だが、実は桜も素晴らしい ・納骨堂の周りは桜の時期だけ開放される 　人が少なく穴場なので覚えておく ・塔頭の西源院は湯豆腐屋さん。予約すれば食事できる

・庭は作者不詳。諸説あり ・心休まる庭だが、言葉での説明は難しい ・昔のパンフレットには「虎の子渡しの庭」と書かれていたが、今は削除されている ・お寺の人にお庭の意味を聞いたところ、「そんなことはどうでもよろしい。見る人の心のままに見てもらえればけっこうです」と言われた。 ・七五三の庭とかいろんな解釈があるが、定説はない 　複数の解釈を説明できるように ・遠近法が活用されており、現地勉強会で説明する ・方丈に上がってすぐ左側にお手洗いがあるので、声掛けは忘れずに

・池を中心とした庭は、昔は石庭より有名 ・金閣寺の鏡湖池と似た名前なので、混同に注意 ・撮影スポットは無数にある ・そろそろハスが咲き始める

・知足の蹲（つくばい）の本物は蔵六庵にあり、レプリカ ・論語からとった「全てを求めてはダメ」という教え ・つくばいとは、かがんで使う低いところにある手洗いのこと

前回の北野天満宮と金閣寺の確認テスト 時間は15分 全て講義の中で説明しており、きちんと聞いていたら解けるはず。

・テストがあるとは聞いていなかったのでびっくりした ・どれくらいできたかもわからない ・筆記問題は漢字がわからず書けなかった ・次回は楽しみにしていた現地勉強会なので、テストの復習もかねてしっかり勉強したい

・正答率は1～7割くらい 　平均すると5割弱 ・全て講義の中で話したことばかりなので、きっちり復習していれば漢字を除けば満点を取れるはず ・講義でも特に重要な部分は強調するようにするので、その部分を重点的に復習すること ・観光ガイドは、ガイドしている本人が楽しくなければガイドされる側も楽しくない 　現地勉強会ではその点も意識しながら教える

私も京都検定２級取得へ向けて勉強します！

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